こんにちは、Chaiです。
ナシーム・ニコラス・タレブの『ブラック・スワン』や『アンチフラジャイル』を読んで考えた内容を書いておきます。特に、「予測不能な出来事にどう対応するか」というテーマが、自分の生活や仕事にも通じるなと感じています。
タレブに学ぶ:「壊れにくさ」ではなく「壊れることで強くなる」
タレブは「アンチフラジャイル(Antifragile)」という概念を提唱しています。これは「壊れやすい」Fragileの反対で、「壊れることによってむしろ強くなる性質」のこと。
例えば、筋肉が一度ダメージを受けて修復されることで強くなったり、骨が折れた箇所が回復して太くなったり。これがアンチフラジャイル。
同じように、人間の挑戦や失敗も、実はその繰り返しの中でこそ強くなれる。失敗を完全に避けるのではなく、「うまく失敗する」「致命的でない範囲で壊れておく」ことが重要になる。人間は基本的にアンチフラジャイルなので失敗→起き上がるときに強くなれる。
自分にとっての「小さな挑戦」
自分の場合、こういう風に考えています。
- 毎日なにか1つ、小さな挑戦をする。
- 失敗してもOK。それを記録して、考察する。
- 成功体験より、「なぜうまくいかなかったか」のほうが学びが多い。
これはいわば「個人版ポートフォリオ戦略」です。タレブの言う”バーベル戦略”に近い考え方で、守りを固めつつ、一部で高リスク高リターンを狙う。失敗しても全体には致命傷にならない。小さな挑戦をたくさんする、成功したらそれをひたすら伸ばす。
ランダムに挑戦することの意味
今の時代、先が読めることなんてほとんどない。だったら、「予測する」ことに力を入れるよりも、「予測できない中でどう立ち回るか」に力を入れたほうがいい。
だからこそ、意図的にランダム性を取り入れています。
- 普段触れない分野に手を出す
- 結果が読めないような行動をあえてやってみる
- 自分の思考や体験を“姿勢と温度”でアウトプットする
これらの試みが、自分をさらにアンチフラジャイルにしていくための“筋トレ”になっています。
タレブをもっと知りたい人へ
この記事で紹介したタレブの考え方はほんの一部です。もっと深く知りたい人は、以下の2冊をぜひ手に取ってみてください。
- 『ブラック・スワン -不確実性とリスクの本質』
- 『アンチフラジャイル -不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』
おわりに:挑戦する姿を見せることが次の誰かのきっかけになる
結局、自分が完璧に成功した姿よりも、「もがいてる途中の姿」に人は影響を受ける。だから、これからも小さな挑戦を記録していくし、それを公開することで誰かの一歩につながればうれしい。
不確実性の時代こそ、“揺らぎの中で強くなる”っていう姿勢が一番信頼できる気がする。
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